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SAP標準画面の項目追加

4つの対応方法

業務で使用している社内の管理番号やレポート用の社内区分項目など、SAPの伝票に項目を追加したいという要望はよくあります。このような要件に対してSAP標準画面へ項目を追加する対応方法をご紹介します。

追加項目データをどこに格納するかにより対応方法や長所短所が異なりますので、以下の4つの方法をそれぞれ説明していきます。

(1)SAP標準テーブルの空き項目
(2)ロングテキスト
(3)SAP標準テーブルに項目アペンド
(4)アドオンテーブル

SAP標準テーブルの空き項目

伝票の入力項目のうち、伝票の処理に影響せず任意に利用できる項目を「空き項目」と呼んでいます。例えば、受注伝票では得意先グループ1、出荷先の購買発注番号、参照伝票番号などです。

伝票の空き項目を利用する方法はアドオン開発が不要なため、工数削減案としては有利な対応方法です。ただし、伝票の項目を社内ローカル用途の項目として利用するため、ユーザ用マニュアルの整備等、運用でケアする必要があります。 どうしてもSAP標準の項目名を変えたい場合は、あまり推奨されませんが項目EXITを利用することで項目名称を変更することも可能です。

尚、利用可能な伝票の空き項目がどの項目かは、導入企業のカスタマイズ設定により変わってきます。一見、利用してなさそうな項目もSAPの別機能への連携で利用されている事もありますので、SAP標準仕様に詳しいメンバに確認してもらった方が良いでしょう。

ロングテキスト

複数行入力可能なテキストを「ロングテキスト」項目と呼んでいます。用途に合った空き項目が伝票に無い場合、ロングテキストを利用する方法があります。

受注や出荷などの販売伝票では、カスタマイズ設定により任意のロングテキストを複数追加することが可能で、伝票間でテキスト項目を引き継ぐこともできます。

ロングテキストデータは、データベースに特殊な形式で格納されており、透過テーブルの1項目としては格納されていません。ロングテキスト項目を取得するにはSQLでなく項目ごとにREAD_TEXTの汎用モジュールを呼び出す必要があります。そのため、ロングテキスト項目はアドオン一覧画面に項目を表示する用途には向いていません。

SAP標準テーブルのアペンド構造

空き項目やロングテキストで要件を満たさない場合は、SAP標準テーブルに項目を追加する対応も可能です。SAP標準の伝票テーブルには、アペンド構造というユーザ項目追加用の構造が設けられていることが多く、ここにアドオン項目を追加することでSAP標準テーブルの項目拡張が可能になっています。

データベースのテーブルに項目を追加してもSAP画面上には入力する項目がないため、別途、EXIT、BAdI等のデータを更新するプログラム開発が必要になります。

この方法は自由に項目追加できるため要件に柔軟に対応できますが、EXIT、BAdIを利用するので対応の難易度はかなり高く、開発の工数もかかります。

アドオンテーブル

追加項目をアドオンテーブルに格納する方法もあります。アペンド構造の場合と同様に画面から入力を可能にするためにEXIT、BAdI等の開発が必要になりますが、SAP標準から独立したアドオンテーブルであるためデータ更新処理の自由度が高いです。

例えば、伝票の更新画面を経由せずにアドオンテーブルのみ更新する機能を作成したり、開発時にSE16からデータを更新すること等が可能になります。 一方で、更新時にSAP標準の伝票データとアドオンテーブルデータが不整合となる可能性があり、開発時には注意が必要です。

尚、伝票登録画面もアドオンで作成している場合、アドオン機能からSAP標準伝票とアドオンテーブルを同時に更新する設計にすることで、EXITやBAdI等を使わずに実装ができます。 また、伝票の出力機能を使ってアドオンテーブルを更新する方法もあります。

比較

項目追加方法
追加項目保存先対応工数開発難易度ユーザ利便性留意点
SAP標準テーブルの
空き項目
★★★空き項目調査が必要
ロングテキスト★★★★項目の一覧表示には向かない
SAP標準テーブルの
アペンド構造
★★★★★★★★★★EXIT/BAdIの不具合のリスクが大きい
アドオンテーブル(EXIT/BAdI未利用)★★★★★★★★アドオン画面以外からの伝票更新も考慮する
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